2009年5月8日金曜日

5/8(金) トヨタ

日経平均 9432.83 △47.13
為替(15時) 99.27-32/米ドル
 トヨタ自動車は2010年3月期の連結業績(米国会計基準)は8500億円の営業赤字になる見通しと発表した。販売の落ち込みと円高をコスト削減で補い切れず、初の連結営業赤字となった09年3月期からさらに損失が拡大する。ちなみに会社四季報春号(東洋経済新報社)の予想では7000億円の営業赤字の予想であった。渡辺捷昭社長は「中国やインドなど一部地域では回復がみられるが、欧米を中心に景気回復にはしばらく時間がかかる。足元の市場環境が当面続くと覚悟しなくてはならない」と述べた。
 最近のマーケットは2009年後半に世界景気は回復を始めるとの見方が強まり世界の株式市場は堅調に推移しており、日経平均でも年初来高値更新中だ。トヨタの2010年3月期の予想が慎重なのは、自動車業界全般の不振と、世界経済の不振と両方の要因であろうが、2010年度決算で底打ち・回復と見るのは早計で、最近のマーケットはやや景気回復をに対し楽観的過ぎるように感じられる。雇用悪化、企業倒産増加、個人消費の低迷の悪循環が短期間で断ち切るのは難しいと考えるのが自然だと思われる。

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