2009年5月15日金曜日

5/15(金) 米国実体経済の悪化

日経平均 9265.02 △171.29
為替(15時) 95.89-94/米ドル
 クライスラーは系列ディーラーの25%の削減を公表、ゼネラル・モーターズ(GM)も2010年までに4割を減らす予定で、両社の経営危機や新車市場の縮小に伴いディーラー網の統廃合は避けられなが、日本メーカーの米販売政策にも影響を与えそうだ。
 米AP通信によると、クライスラーは14日にも、全米に3200社あるディーラーのうち800社の経営者に、ディーラー契約の打ち切りなど閉鎖を通告するとのことで。3200社の50%がクライスラー車の9割を販売しており、不採算店を中心に閉鎖する。GMは6200社のディーラーを3600社に減らす計画を立てている。当然、削減されたディーラーの雇用が維持される可能性は低く、今後の失業率の悪化や個人消費などの実体経済の悪化は避けれれない。内需が落ち込み、雇用が切られ、倒産が増加し、さらに企業業績が悪化するという悪循環が断ち切られたわけではないこと認識してすべきだ。最近の株式市場は、2009年中に景気回復すのではとの楽観的すぎる見方まで台頭し、堅調地合いが続いているが、今後は冷静な投資判断が求められよう。

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