2009年5月28日木曜日

5/28(木) 米自動車部品大手2社破たん

日経平均 9451.39 △12.62
為替(15時) 96.50-51/米ドル
 米自動車部品大手ビステオン は28日、米事業について連邦破産法11条の適用を申請したことを明らかにした。2000年にフォード・モーターからスピンオフ(分離・独立)した経緯から、フォードがDIPファイナンス(事業再生融資)を支援する方針を示しているという。また、自動車部品メーカーの旭テックは米子会社メタルダイン(ミシガン州)も米連邦破産法11条の適用を申請したと発表した。主要顧客の米ビッグスリー(自動車大手3社)の危機を背景に収益が一段と悪化し、自力での存続が不可能と判断し、同法の手続きに沿って工場の引き受け先を探すなど経営の再建を進め、は2009年3月期で約320億円の特別損失を計上する。マーケットではGMの破たん処理の方法やスピード感がどうなのかを気にしているようだが、そもそも米国では危機以前は自動車販売が年間約1600万台から現在900万台程度に落ち込んでいる。今後は多少回復するだろうが、世界的に経済活動がパラダイム変化(エコ、新エネルギー、新技術、倹約)に対応が遅れている米自動車産業の問題解決が簡単にできるとは思えない。GM破たん後の実体経済への影響を確認してからでも、新規株式投資は遅くないだろう。

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