2009年5月29日金曜日

5/29(金) 二番底へ①

日経平均 9522.50 △71.11
為替(15時) 96.50-55/米ドル
 経済産業省が29日発表した4月の鉱工業生産指数(速報値、2005年=100)は前月比5.2%上昇の74.3と、1953年3月以来、約56年ぶりの上昇率を記録した。輸出の底入れに加え、在庫調整が進んだことなどが理由だ。基調判断について「持ち直しの動きがみられる」として、前月の「停滞」から変更。上方修正は07年8月以来になる。3月上旬に日経平均で7000円、NYダウで6500ドルまで下落後、この3か月弱は堅調に推移しているが、リーマンショック後の金融危機をきっかけとした景気急落後の一服感や前月比での改善がみられる指標が散見されるようになり、年内の景気底打ち、回復という楽観的見方が広がっている。確かに昨年10月からの景気急落のような局面はもうないだろうが、弊社では今後のマーケットは実体経済の悪化や弱さをあらためて実感することになると見ている。鉱工業生産指数で見ると2008年初は110程度あったが4月が5.2%上昇したと言っても74.3と低水準で、(ちなみに1990年以降85を割り込んだことはない)急落後の一服であると思われること。またGM問題や特に欧州金融機関の不良債権問題、世界的雇用の大幅悪化などの諸問題が続く環境下で景気への強気見通しを持つこと難しい。

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