2009年5月27日水曜日

5/27(水) GM問題は織り込み済みの声?

日経平均 9438.77 △127.96
為替(17時) 95.20-23/米ドル
 米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は6/1までに米政府に再建計画を提出することが求められており、債務削減に失敗すれば、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用申請に追い込まれる可能性が高い。破産法適用の申請は既に想定されたシナリオとして「ショック安」はない、との声が大勢を占めつつあるという。果たしてそうだろうか?楽観的過ぎる見方ではないだろうか。
 債権者団とのぎりぎりの交渉が続いているが、無担保債務計270億ドル(約2兆6000億円)の問題や、GMの車作りでの競争力がトヨタ等と比較して劣っていることが6/1までに解決・改善されるならば実体経済への影響は限定的になるだろうが、巨額債務や競争力低下は厳然たる事実である。自動車産業はディーラー、部品メーカーなどすそ野が大きく、連邦破産法11条の適用により、直接的な影響として失業者の急増、企業業績の悪化、間接的には個人消費の低迷などつながるだろう。最近のマーケット環境は投資心理が強気に傾いているので、GM問題は織り込み済みのような見方が大勢を占めているかもしれないが、雰囲気に流されず、冷静に事実を客観的に見るべきだ。

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