2009年5月21日木曜日

5/21(木) GM

日経平均 9264.15 ▼80.49
為替(15時) 94.55-50/米ドル
 経営危機に陥っている米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)の幹部3人が、退職金の一部として取得するはずだったGM株計約20万株を前倒しで受け取り、すべて売却していたことが20日分かった。ラッツ副会長ら3人は10%のペナルティーを支払ってGM株を前倒しで受け取り、同日までに売却したとのこと。
 11日にも同副会長ら幹部6人が保有するGM株のすべてを売却していたことが判明。GMは連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)適用を申請するとの見方が強まっており、幹部が経営破綻を前に保有株を売り抜けたとの観測から株価は急落し、13日に70年以上も前の安値水準の1ドルちょうどをつけた。ガイトナー財務長官は20日の会見でGMへの対応に関するコメントでは明言を避けたが、もし仮に連邦破産法11条を定期要した場合、GM本体だけでなく、部品メーカー、系列ディーラーへの厳しい影響は避けられないだろう。今後の失業増での消費冷え込みや労組などによるバイ・アメリカン運動など社会問題へ発展する可能性もあり、株式市場へも少なからず影響が出るだろう。

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