2009年5月22日金曜日

5/22(金) 米・格下げ懸念

日経平均 9225.81 ▼38.34
為替(17時) 94.19-22/米ドル
 米国は今後も財政赤字が拡大するとみられ、米格付け会社による英国債の格付け見通し変更をきっ かけに米国債の格下げの可能性が高まっているとの見方が広がっている。ムーディーズ・インベスターズ・サービスが米国の格付けについて「永久に付与することはできない」との見解を示している。また、「債券王」こと、米パシフィック・ インベストメント・マネジメント(PIMCO)のビル・グロース最高投資責任者はロイターに対し電子メールで、米国が最高格付けを失うことへの懸念がドル・米株・米債の売りにつながったとの認識をることは保証できない」との述べている。ここのところのドル安・円高(4月上旬の101円台から現在94円台前半)はおそらく米国の財政赤字拡大と米国債格下げを織り込みに来ているだろう。2009年は米財政赤字は国内総生産(GDP)比で戦後最悪の12.9%まで悪化し、赤字幅は2月に提出した予算の基本方針での予測に比べ、890億ドル拡大している。「強いドルの維持」とガイトナー長官はコメントしているが、財政赤字の拡大、国内産業の低迷を考慮すると、輸出拡大や財政赤字の評価低減のため、本音はドル安の容認ではないだろうか。

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