2009年5月30日土曜日

5/30(土) GM1ドル割れ

NYダウ(29日終値) 8500.33 △96.53
為替(NY29日終値) 95.30-40/米ドル
 29日のニューヨーク株式市場で、米自動車メーカー、ゼネラル・モーターズ(GM)の株価が急落、ニューヨーク証券取引所で売買されるのに通常必要とされる1ドルを割り込み、76年ぶりの安値で引けた。
GMの株価は2000年4月には94.63ドルだったが、この日のGMの終値は前日比37セント(33%)安の75セント。あまりにも巨大な企業の、あまりにも巨大な破綻劇になりそうで、どのように解体され、再建されるのか、われわれは見守るだけであろう。28日の株価の推移として、債権者グループとの暫定合意のニュースに「破綻回避か?」との見方が浮上し株価は一時上昇、しかしながら破たんを前提とした案ということが判明し、株価は再び急落した。6/1にオバマ大統領自らが発表するという異例の破産を、マーケットでは織り込み、この問題を乗り越えるだろうとの楽観的見方が強まっている。しかしながら、アメリカの20世紀の繁栄を象徴するGMが破たんし、次のアメリカの姿(ビジョン)が見えない状況で、アメリカ経済を楽観的に見通すのは妄想的見方ではないだろうか。来週以降の出来事を確認してからでも、新規投資を行うには遅くはない。

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