2009年5月14日木曜日

5/14(木) センチメントが転換?

日経平均 9093.73 ▼246.76
為替(15時) 95.50-55/米ドル
 最近の市場参加者の中心は1-2か月程度の短期的な方向性にベットする投資家だと以前より指摘していたが、3/11の日経平均7062円からの上昇相場は、空売りの残高が相当溜まっていた反動もあり、買戻しを中心に約2か月堅調相場が続いていたが、センチメント(投資心理)が転換したのではないかと見ている。理由としては、①空売りの買戻しも大方一巡したと推測されること②リーマンショック後の景気急減速が一服し、一部指標に下げ止まり感がでてきたことをマーケットは織り込んだ③CTA(商品投資顧問業者)やヘッジファンドの投資戦略の一つであるマネージド・フューチャーズ(先物市場でマーケットの方向性のトレンドにベットする)が株式ロング(買い)からショート(売り)に転換した可能性が高い、が挙げられる。株式は一般的に6か月程度景気を先読みしていると言われており、今後日経平均が現状の9000円から10000円の大台を回復するには、2009年末までに景気回復が始まると確認できることが必要であろう。当社では、米金融不安が未だ燻り続けていること、GDP(国内総生産)の55%を占める個人消費の回復が、ボーナスカットや雇用不安から難しいと想定しており、現状では慎重な投資スタンスを推奨している。

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