2009年5月1日金曜日

5/1(金) 雇用悪化

日経平均 8977.37 △149.11
為替(15時) 98.84-89/米ドル
 総務省が1日発表した3月の完全失業率(季節調整済み)は前月から0.4ポイント上昇して4.8%と、2004年8月以来の高水準となった。また、厚生労働省が発表した3月の有効求人倍率(季節調整値)は0.52倍と前月を0.07ポイント下回り、02年4月と並ぶ低水準となり、主要エコノミスト予想の中央値よりも悪い数字となった。業績不振企業が非正規社員だけでなく、正規社員の雇用調整にまで踏み込むようになり、雇用の悪化スピードが加速している。
 一部の景気指標に下げ止まり感や底打ち感が出始め、株価はそれを先取りし最近は堅調相場が続いている。本日発表の雇用の数字は景気の遅行指標と言われているが、雇用の冷え込みが当面続く公算が高く、日本のGDP(国内総生産)の約6割を占める個人消費がさらに冷え込む可能性が高いとみるべきだろう。内需が落ち込み、雇用が切られ、倒産が増加し、さらに企業業績が悪化するという悪循環が断ち切られたわけではないこと認識して株式相場を注視していくべきであろう。

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