2009年4月9日木曜日

4/9(木) 売り方の買戻し

日経平均 8916.06 △321.05
為替(15時) 100.00-05/米ドル
 東京株式市場で日経平均株価は急反発。△321.05上昇となり8900円台を回復した。日本の2月機械受注統計が事前の予想より良かったことや15兆円規模の追加経済対策を好感したほか、米金融機関19社がストレステスト(健全性審査)に合格するとの一部報道で後場に入り銀行株などが一段高となった。短期筋の買い戻しを中心に相場を押し上げたと見られる。
 しかしながら、ストレステストに仮に合格したとしても不良資産の総額の確定と官民共同プログラムによる不良資産の買い取りへの道筋が確実なものなのかを確認する必要性はあるだろう。短期志向の市場参加者はマーケットにプラス材料が出ればすぐに買いポジションを取るし、マイナス材料なら売るように、中長期的な視点は感じられないし、特にリーマンショック以降の市場参加者は短期志向の投資家が中心だと思われる。もし米不良資産処理の道筋が確実なものと確認できれば腰を入れて中長期的視点で投資を進めるべきだが、米消費者向けローン、商業用不動産ローンなどの問題が簡単に解決すると考えるのは早計ではないだろうか。

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