2009年4月20日月曜日

4/20(月) 新日鉄の値動き

日経平均 8924.75 △17.17
為替(15時) 98.87-92/米ドル
 東京株式相場は小幅に続伸した。中でも鉄鋼株は高級鋼の国内販売マージンが予想ほど悪化しない可能性があるとの見方から野村證券、クレディスイス証券が投資判断を格上げしたこともあり株価は連騰し、東証1部の業種別33指数の値上がり率で首位となった。
 鉄鋼の需要家、特に環境対応車を強化する自動車大手各社が、軽くて強度の強い高級鋼の中長期的な安定調達を求め、従来予想よりも値下げ幅が縮小する見込みだと、投資判断を引き上げたアナリストは予想している。当初は景気悪化による市況悪化による値下げ圧力が高まるとの見方が大勢であった。自動車業界における環境対応車の売上比率は政府の支援策もあり、今後も上昇するであろう。しかしながら未曾有の不況と言われている現状で自動車の売上がV字回復することは難しいと思われるし、他の主要な製造業の業績悪化の状況が把握されていない状況での鉄鋼株の投資強気判断には疑問が残らざるを得ない。3/10以降の上昇局面で電機・自動車などの景気敏感株が買戻しを中心に上昇する中、出遅れていた鉄鋼がここ数日で買戻しが入り上昇しているだけではないだろうか。

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