2009年4月22日水曜日

4/22(水) 貿易収支28年ぶり赤字

日経平均 8727.30 △15.97
為替(15時) 98.28-33/米ドル
 財務省が本日発表した2008年度の貿易統計速報によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は7253億円の赤字になり、第2次石油危機の影響を受けた1980年度以来、28年ぶりの貿易赤字になった。原油高で輸入額が膨らむ一方、米欧の金融危機に端を発した世界経済の悪化で輸出額が急減した。特に自動車や電子部品などの輸出額が急減している。
 日本は資源も少なく、食糧自給率自給率も40%程度であり、世界への輸出で富を稼いでいかないと食べていけない国であることは言うまでもない。今までは付加価値の高い電化製品や燃費が良く高性能の自動車に代表される製品で輸出を伸ばすことができたが、21世紀になり100年に一度のパラダイム変化が起きようかとしているこの時期に、日本が富を稼ぐためのビジョンを明確にし、具体的な政策を実行しなければならない。過剰な貿易黒字は経済摩擦を生んでしまうが適度な貿易黒字を出せるような政策実行や制度整備を早急に政府に対し期待したい。今までの延長線上の経済対策には国民もうんざりしているのではないだろうか。

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