2009年4月10日金曜日

4/10(金) 米銀行、ポジティブサプライズ

日経平均 8964.11 △48.05
為替(15時) 100-36.39/米ドル
 米銀大手ウェルズ・ファーゴ が強い四半期決算見通しを示したことで、金融安定化への期待が高まった。同行は第1・四半期の純利益が約30億ドルになるとの見通しを示し、株価は+31.7%と大幅上昇、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)も+35.3%もの上昇を見せ、フィラデルフィアKBW銀行株指数 は20.1%上伸で5週連続での上昇となり、2006年秋以降で週間として最長の上げを記録した。(米国は10日休場) 来週以降、金融機関の本格化する第1・四半期決算の好転期待が大きく膨らんでいる。
 ウェルズファーゴの好決算の背景には、米低金利政策による大幅な利ザヤの改善である。特に同社は証券化商品等への投資による不良資産がもともと少なかったため、業績の改善につながった。バンカメやシティも利ザヤ改善による収益好転期待は今日の株価上昇でかなりの部分を織り込んだとするならば、来週以降の決算発表で不良資産の評価損がどの程度の水準であるのか次第で、株価は乱高下するだろう。3月上旬からの金融株の戻りピッチが急でもあるので調整局面入りすることも視野に入れておくべきであろう。
 

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