2009年4月19日日曜日

4/19(日) 2009年3月期決算と2010年見通し

 新日本製鉄の2009年3月期の連結経常利益は、前の期と比べ43%減の3200億円程度になったもようだ。1月時点の予想を約400億円下回る。自動車や電機など主要取引先の減産で粗鋼生産量が減少したとのことで、9月のリーマンショック後の急速な景気に冷え込みが3月期決算として5月中下旬にかけて明らかになってくる。
 一般的に株式市場は6か月程度景気を先読みしていると言われている。2009年3月期決算はあくまで過去の業績で、市場参加者も悪い内容であることは予想しているし、株価も織り込んでいる。ポイントは2010年3月期の決算の見通しを各社発表するが、その数字と内容が今後の株価の行方を左右することになる。各社の10-12月期の4半期決算発表時は、今後の見通しを立てるのが極めて難しいとして見通しの発表を控える企業がほとんどであったが、本決算発表時は今期の見通しを具体的に開示することになる。最近の株式市場は景気底打ちしたのでは、との見方すら出始めているが、23日から本格化する3月本決算の内容を確認してからでも日本株投資は遅くはないと思われるし、期待先行で上昇していた株価が決算内容を見て先行分が剥がれるのではないかと当社では予想している。

 

0 件のコメント: