2009年4月16日木曜日

4/16(木) 戻り売り

日経平均 8,755.26  △12.30
為替(17時) 98.64-67/米ドル
 11時に発表された中国の1-3月期の実質国内総生産(GDP)に対する期待感から前場は急伸したが、結果は市場予想通りで、後場は手じまいの売りで急速に伸び悩んだ。大引け間際には小幅ながら下げに転じる場面もあった。前日の米株上昇も追い風に前場中ごろに、9000円台に乗せるなど全面高の展開だったが、中国の1-3月期のGDPが前年同期比6.1%増にとどまったことで、中国景気への過度な期待が剥がれたことは、株価上昇の有力な材料ではなくなったということだ。戻り売りが出るのは当然の投資行動だろう。
 株価上昇のもう一つの材料が米金融機関の決算と不良資産問題だ。1-3月期の決算は米低金利政策による利ザヤの改善もあり、市場予想を上回る決算となっているのに合わせ株価も堅調だ。しかしながら、4/9のウェルズ・ファーゴ、4/14のゴールドマンの好決算で株式市場はかなりに部分を織り込んでしまった。今後は4月末のストレステスト(資産査定)の結果で何か問題が生じてしまった場合、株価は3月上旬からの上昇が急ピッチだった分、戻り売りも多くなってしまうだろう。

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