2009年4月23日木曜日

4/23(木) 金融機関、赤字決算ラッシュ

日経平均 8847.01 △119.71
為替(15時) 98.00-05/米ドル
 国内の3月本決算発表が始まったが、金融機関は軒並み赤字決算となっている。野村ホールディングスの2009年3月期連結決算は、最終損益が7000億円前後の赤字になり、赤字額は過去最大。みずほFGの3月期決算について、共同通信などが「連結純損益は5000億円超の赤字になる見通し」と発表した。農林中央金庫も3月期の単独経常損益が最大で6200億円程度の赤字となるという。保有している証券化商品などの価値が大幅に下落し、多額の減損処理を実施するためだ。
 野村は既に公募増資で資本増強しているし、農中もJAグループからの増資を終了させており、まず膿を出し切り、今年度以降の業績回復に向けて前向きな経営に舵を切っていく意向だろう。本来なら大幅赤字決算で株式市場もネガティブに反応するところだが、3/10以降投資心理は好転しており、一旦は売られても下げが小さければ短期筋の買戻しが入りやすい展開がここのところ続いており、マーケットは堅調さを保っている。しかしながら、個人消費の落ち込みによる景況感の悪化は続いており、特に銀行の貸し出し債権の劣化(不良債権化)をマーケットは完全に織り込んでいないのではないだろうか。

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