2009年1月8日木曜日

1/8(木) 倫理資本主義

日経平均 8,876.42  ▼362.82
為替(17時) 91.78-81円/米ドル
 世界経済は「100年に一度の事態」と言われており、米国を中心とした市場原理型資本主義はその役割を終え、新しいパラダイムを模索している。1/20のオバマ米次期大統領の演説は、もちろん、米国発世界景気後退への景気刺激策として、「グリーン・ディール政策」を中心に大規模な政策を打ち出すであろうが、やや大げさに言うと、「次の100年」の新しいパラダイムをどこまで提示してくるかが楽しみでもある。
 日本における最近の話題の多くは「派遣切り」に代表される、正社員と派遣社員もしくは経営と労働者との格差や不平等の問題、米国では極端な利益至上主義による経営者の富の独占への不満と批判、また最近の景気後退による大規模なレイオフ(解雇)だ。おそらく世界経済は、その反省と反動から、利益・富を独占するのではなく、社会全体で共有するために還元していくことにより、世界全体やその国家が豊かになるという倫理と利益をともに実現する、倫理資本主義的な方向に向かっていくのではないかと期待している。

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