2009年1月15日木曜日

1/15(木) 配当利回り

日経平均 8,023.31  ▼415.14
為替(17時) 89.08-11円/米ドル
 米国の12月の小売売上高が予想を上回る落ち込みと、銀行大手シティの業績不安から、NY株式市場の(1/14)大幅下落を受け、東京株式市場も大幅安となった。オバマ米次期大統領によるグリーンディール政策などの政策期待から年初は世界の株式市場は堅調であったが、12月の実体経済の落ち込みが明らかなり、株式市場は先週半ばから下落局面が続いている。当面上値は重そうだ。
 ところで、重要な投資尺度の一つとして、配当利回りがある。東証1部全銘柄の予想利回りは2.74%で、10年債利回りの1.26%(1/14)の2倍以上の高利回りであり、魅力的であるはずだ。しかしながら、リーマンショック後、急速の世界経済が冷え込んでいるなか、トヨタ、ソニーなど、2009年3月期決算は営業赤字に転落する見込みで、企業業績も落ち込んでいる。そんな中、社会問題にもなっている大手企業による派遣切りや、内部留保を取り崩して雇用を守るべきだ、との意見など、大手企業の内部留保金に対する監視は厳しい。おそらく業績悪化と雇用問題から、来期以降に大幅な減配企業が増えてくることを留意して投資判断を行うべきであろう。

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