2009年1月11日日曜日

1/11(日) 分散投資と集中投資①

 貯蓄から投資の時代へ、と謳われはじめ特に日曜日の新聞では、資産運用の記事をよく見かけるようになった。大方の記事は、国内外の株式、債券に分散し、中長期的な観点で目先の価格に一喜一憂せずに投資しましょう、といった感じだ。果たしていわゆる教科書どおりの分散投資で資産を増やすことは可能だろうか?
 ポイントになるのは、資産を増やす目標をどの程度に定めるかだ。国内外の株式、債券にリスク分散した投資の場合、当然ではあるが、リスクが分散投資によって抑えられる分、将来の期待収益も抑えられてしまう。おおまかな表現だがインフレ率+数%あれば御の字であろう。日本の平均年収が400万円強だが、その収入で例えば1億円超の金融資産を蓄えるには分散投資を中長期的に行っても難しい。その場合は、ある特定の株式などの投資対象に集中して投資を行い、高いリターンを目指すことが必要だ。もちろん、全資産を集中投資すべきではないが、確信持てる投資先であるならば例えば資産の50%程度まで(日々の生活に困らない範囲で)投資することで、1億円レベルの資産を形成することが可能になるのではないか。資産保有層は、医者、弁護士等の専門職、地主を除くと、企業オーナー(自社株への集中)、新興成長企業への投資による大幅な値上がりというケースがほとんどである。

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