2009年1月9日金曜日

1/9(金) 定額給付金問題

日経平均 8,836.80  ▼39.62
為替(17時) 91.14-17円/米ドル
 麻生政権は、景気対策として10月から議論されている定額給付金を、できれば年度内に給付したいとの意向のようだ。最近の世界経済はわずか1か月でも環境は激変するので、定額給付金の景気への効果はさておき、スピード感が足りないとしか言いようがない。100年に一度の事態に対する一国のリーダーとして残念ながら危機感が全く感じられない。
 世論調査によると、定額給付金に対し、労せずお金がもらえるにも関わらず、約60%は反対だという。国民の大部分は1回限りでGDP成長率をゼロ・コンマ何%程度の景気浮揚よりも、世界が激変する可能性のある状況で、中長期的な視点でこの国のあり方、ビジョンといった、国民の将来に対して前向きな「気」にさせてくれることを期待しているのだと思う。投資の世界においても、リーマン・ショック以降、株式市場の各種指標・数字的には歴史的割安水準にもかかわらず、なかなか本格上昇しない。今ほど目先の指標や政策よりも、「気」を前向きにさせてくれる将来的ビジョンこそ国民にニーズであり、遠回りのようだが、最善の景気対策であろう。

0 件のコメント: