2009年1月14日水曜日

1/14(水) 個人消費と定額給付金

日経平均 8,438.45  △24.54
為替(17時) 89.76-79円/米ドル
 定額給付金をめぐり、国会では与野党の攻防が続いている。そもそもこの定額給付金の目的は、個人消費を後押しする景気刺激策なのか、昨今の急激な景気悪化に伴う家計の厳しさを支える生活支援なのか、目的がぶれているようだ。先日の麻生首相の「所得の高い人、消費できる余裕のある人は盛大に使ってもらうのがよい」と発言しており、また、実質GDP(実質国内総生産)の0.2%押し上げ効果があると試算しているからには、景気刺激策なのだろう。
 政治は国民の信頼の上に成り立つわけだが、残念ながら国民は年金問題、後期高齢者医療問題、公務員改革など、内閣支持率が端的に表しているが、国民の政治への不信感は高まっている。そんな中、定額給付金を盛大に使ってもらいたい、と首相から期待されて、果たして国民はそのまま盛大に使うのだろうか。株式投資の観点からは、残念ではあるが、景気対策一つ決めるのに、これだけの混迷を招く日本の政治に対する不信感と不安感から、当面、投資は慎重にならざるを得ない。しかしながらこの政治混迷も将来的な政界再編による戦後レジームからの脱却につながればと期待はしている。

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