2009年1月12日月曜日

1/12(祝) 分散投資と集中投資②

 そもそも分散投資をする一番の目的は何だろうか?一つの答えとして、資産家が資産を目減りさせないことではないだろうか。例えば金融資産1億円保有している人が、1つの銀行の定期預金に預けていて、もしその銀行が経営破たんした場合、預金保険機構により元本1000万円ととその利息しか保護されない。だから銀行を分散する。もし仮に高いインフレが起こった場合、金融資産を実質的な目減りさせないために、株式等を保有しておく、日本円が将来的に円安になるリスクを回避するために外貨資産を保有しておく、など、資産を分散することで、今後起こりうるリスクに対応することが可能となる。
 投資入門講座などでは、分散投資することが投資の基本と説いている。その通りだと思う。特に投資初心者は、国内外の株、債券に分散したバランス型ファンドを少額から始めるのが良いだろう。しかし、もし仮に平均的な期待収益率以上の高リターンを追及し、資産を大きく増やしたいと考えるならば、特定の株式など、株価上昇に確信を持てる先に、思い切ってリスクを取って集中投資すべきであろう。(例えば資産の50%程度まで、日々の生活に困らない範囲で。リスクの語源はイタリア語でrasicare「勇気を持って試みる」という意味)分散投資では市場平均を上回るリターンを実現するのはなかなか難しいものである。

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