2009年1月18日日曜日

1/18(日) 最近の株式市場の値動き

 リーマンショック後、昨年10/28に日経平均は一時7000円を割り込むまで下落し、市場はパニック状態であったが、11月以降は8000円前後から9000円前後のレンジで推移している。東証1部の出来高はSQ(株式先物取引や株価指数オプション取引の最終決済のための価格=清算指数)を除くと、20億株程度で売買代金は2兆円に届かない日がほとんどだ。おそらく2008年1年間で42%も下落で、2009年3月期の大幅減益を織り込み、また、2010年3月期の業績低迷も織り込みつつあるようで、業績悪化という材料では株価の下落幅は限定的になってきている。しかしながら、景気回復という明るい兆しも感じられないため上値も重いのだろう。先行きが不透明なため、市場参加者が少なくなり、売買代金も低水準が続いている。
 信用取引における信用残は2008年1月には金額ベースで買い残が約3兆円で直近で約1兆円まで減少、一方売り残は2008年1月に約1.2兆円から10/10に約0.78兆円まで減少し、その後じりじり残高が増え、直近で1兆円に迫る水準だ。貸借倍率(買い方と売り方の状況を数値で表したもの)は1倍に迫っており、今後の株式市場は景気・企業業績動向がもちろん重要な材料だが、信用取引での需給関係のあやで、市場の大方の見方とは裏腹に買戻しによる一時的上昇もありえるかもしれない。

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