2009年3月9日月曜日

3/9(月) 企業倒産

日経平均 7,086.03  ▼ 87.07
為替(17時) 98.58-61円/米ドル
 民間調査会社の帝国データバンクが9日発表した2月の全国企業倒産状況によると、負債総額は前年同月比約2.4倍の1兆1978億円で、6カ月連続で前年同月を上回った。件数は前年同月比21.0%増の1131件。景気悪化を受け、販売不振などの不況型倒産が全体の約82%を占め、昨年10月末に政府は中小企業向け融資に対する緊急保障制度を開始したが、倒産の歯止めはかかっていない状況だ。
 信用保証協会が今回の緊急保障制度で100%の保証をしており、金融機関にとってはノーリスクで、実際に融資残高は同制度導入後の11月から伸びが続いている。つまり、緊急保障制度を活用しているにもかかわらず、企業倒産は大幅に増加しており、もし仮に同制度がなかった場合は、さらに負債総額や倒産件数が増加していたことになるだろう。いずれにせよ雇用悪化、消費不振、企業業績悪化という負のスパイラルはいまだ続いている。有効な政策は現麻生政権では残念ながら期待薄なので、3月決算期での資金繰り悪化による倒産が少しでも減少することをただただ祈るしかない。

0 件のコメント: