2009年3月11日水曜日

3/11(水) 2月の中国輸出25.7%減

日経平均 7,376.12 △321.14
為替(17時) 98.55-58円/米ドル
 中国税関総署が11日発表した2月の貿易統計によると、輸出は前年同月に比べ25.7%減の648億9500万ドルだった。4カ月連続のマイナスで、減少率は1月の17.5%より大幅に拡大。1980年代以降では最大の減少幅となった。世界同時不況の影響で外需の落ち込みが一段と鮮明になっており、中国政府は内需の拡大に全力を挙げるようだ。
 米国を中心とした先進国経済が軒並み減速するなか、中国やインドの内需拡大が世界同時不況を脱する牽引役だと考えていたが、2月の輸出の落ち込みは市場予想を大きく上回っており、外需の落ち込みに歯止めはかかっていない。中国政府は北京で開催中の全国人民代表大会で2009年の国内総生産(GDP)の成長率8%を達成すべく、約4兆元(約57兆円)の景気刺激策で内需拡大を計画しているが、予想外の外需の落ち込みが8%成長という目標達成を難しくしている。今日の上海株式市場も、前日のNY大幅高にもかかわらず下落している。マーケットは中国でも追加の景気対策を催促し始めるであろう。

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