2009年3月23日月曜日

3/23(月) 戦略的投資は着々と

日経平均 8,215.53 △269.57
為替(17時) 95.95-96円/米ドル
 ドイツの自動車大手ダイムラーは、巨額のオイルマネーを運営するアラブ首長国連邦(UAE)の政府系ファンド、アブダビ投資庁から19億5000万ユーロ(約2500億円)の出資を受け入れると発表した。同投資庁の出資比率は9.1%で、ダイムラーの筆頭株主となる。同社は株価下落に伴い敵対的買収の標的になる恐れも指摘されており、これまで筆頭株主だったクウェート(出資比率6.9%)と併せ、安定株主としてアラブ産油国に協力を求め、戦略的な運用先を探すアブダビ投資庁との思惑が一致したようだ。
 米IBMがサン・マイクロシステムズと買収計画や、ゴールドマン・サックス系ファンドによるUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)へのTOB(株式公開買付)など、戦略的投資は世界同時不況期でも着々と実行されている。2009年は世界経済がマイナス成長に陥り、日本も▼6%前後と大幅に景気悪化する見通しだが、2010年のどの時期かはわからないが景気回復期を迎えたときに、2009年の戦略的投資、買収、事業再編などが各企業の今後少なくとも10年程度のポジショニングを決めていくことになるであろう。

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