2009年3月19日木曜日

3/19(木) ヘリコプター・ベン

日経平均 7,945.96 ▼26.21
為替(17時) 95.53-56円/米ドル
 米連邦準備理事会(FRB)は18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、長期国債を今後半年で最大3000億ドル(約29兆円)購入することを全会一致で決めた。資産担保証券の購入増額などとあわせ、追加の資金供給は合計で1兆ドル超になる。民間借り入れ全般の金利低下を通じ景気の一段の悪化を防ぐ狙うようだ。
 ベン・バーナンキ議長は今年1月に金融政策の軸足を金利から資金量に移す「信用緩和」政策を取っている。米国債を発行し、FRBが引き受け資金を市中へ大量に供給することで公共事業、減税などが可能になる。バーナンキ議長は極端な喩えで、「デフレを克服するには、ヘリコプターから現金をばら撒けば良い」と発言し、ヘリコプター・ベンと揶揄されている。まずはNY市場では、長期金利の急低下(債券価格は上昇)、株高と好感された。投資環境は短期的にはは景気底打ち期待も膨らみ市場は堅調に推移する可能性が高いが、中長期的にはインフレへの対応が重要になりそうだ。

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