2009年3月15日日曜日

3/15(日) 1、2ヶ月単位のセンチメント②

 リーマンショック後のマーケットは軟調な展開が続いているが、上昇局面としては、11月上旬の米オバマ大統領選出、1月のオバマ大統領の就任、そして今回の世界協調景気対策期待と、下値は切り下げているいるが、1、2ヶ月単位で上昇局面が来ている。その要因としてヘッジファンドの戦略の中で、マネージドフューチャーズ戦略が1、2ヶ月単位のセンチメント(投資心理)を作り出していると考えている。
 マネージドフューチャーズ戦略とは世界の先物・オプション市場に上場されている商品に投資し収益を狙う。「商品ファンド」に似ているが、同戦略の場合、「商品先物」だけでなく、株式、債券、通貨などを対象とした先物・オプションなど幅広く扱うことが特徴で、レバレッジを効かした大量売買と機動的な運用のために、流動性に優れた上場先物・オプションを使い、ハイリスク・ハイリターンを目指すのが一般的だ。特にコンピュータ・モデルを駆使し、各マーケットのトレンドが変化した場合に、そのトレンドにベット(トレンド・フォローワー)して収益を狙うことが多い。そのトレンドも、1、2日の超短期から、1、2か月、6か月、1年以上など様々だが、私は特に1、2か月単位のトレンド・フォロワーの戦略を取るヘッジファンドが多いように思う。おそらく4月上旬の世界協調景気対策、金融サミット、米金融安定化策の詳細発表などの目先の材料もあり、少なくとも4月上旬までは上昇局面が続くのでないだろうか。

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