2009年3月22日日曜日

3/22(日) AIG賞与問題とガイトナー財務長官

 ガイトナー財務長官は、経営再建に向けて1730億ドル(約17兆円)の公的資金を注入された保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)が一部幹部に高額賞与を支給したことを受け、批判にさらされている。ガイトナー財務長官はこの問題への自身の対応は間違っていないと主張したが、問題の大きさについてもっと早期に把握しておくべきだったとコメントしている。 オバマ米大統領が20日、CBS「60ミニッツ」22日放送分の単独インタビューで、仮にガイトナー財務長官が辞意を表明した場合も残留を求める意向を示しているという。オバマ大統領の支持率も就任2か月で早くも低下し始めており(ラスムセン社調査では1月の政権発足直後の65%から19日現在56%まで下落、不支持率は13ポイント増の43%に達した。)、200万人もの国民が集まった就任式時の熱狂は、厳しい経済状況もあり少しずつ冷めているのかもしれない。また、ガイトナー長官もAIG賞与問題も、支給前から認識していたとの見方もあるようだ。この問題がさらにスキャンダル化しないことを祈りたいが、もし仮に賞与支給を事前に認識していたことが事実であったならば、世論はガイトナー長官への辞任要求へと傾く可能性があり、オバマ政権にも大打撃になりうる。今後の米国民や世界全体への信頼関係を維持するためにも、この問題への対処の仕方は極めて重要になるだろう。

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