2008年12月27日土曜日

12/27(土) 身近にある米国発金融危機

NYダウ 8515.55 (△47.07)
為替(NY26日終値) 90.75~85円/米ドル
 12/27(土)日経新聞3面に「私大3校に1校が赤字」の記事が気になった。米国発の金融危機の影響で、駒沢大がデリバティブ取引で約145億円もの損失を出すなど、資産運用で多額の損を被った大学も少なくなく、もともと少子化の影響で経営環境は厳しくなっているなか、今後もその影響が心配される。ここ数年、例えば米ハーバード大のように資産運用益を追及する私大が増えてきており、2007年まではマーケット環境も良好だったことから、2008年の金融危機の直撃で、リスクを取り過ぎている駒沢大のような大学がないか懸念は残る。
 私大同様に、地銀・信金等の地域金融機関も余資の運用に積極的なところもあり、3月決算時までに損失が表面化する金融機関もあるだろう。金融危機は米証券大手だったリーマン・ブラザーズなど、一般の市民には直接関わりのない会社の問題であるように感じられるが、身近にある私大や地域金融機関も経営を揺るがすようなことが今後起こるようであれば、他人事ではいられない。さらにリーマンショック後実体経済も急速に冷え込んでいる。2009年も厳しい1年になりそうだ。

0 件のコメント: